新作


2025.4.18
P2502「イージーワイドテーパードパンツ」

ウエストシャーリングでゆとりのあるワイド幅のテーパードシルエットのパンツを作りました。
ウエストギャザーのテーパードシルエットのパンツは他にもP2205やP1808もありますが、簡単に説明すると、ウエスト、ヒップ、渡り、裾幅全てが広めで少しボリュームがあります。
ウエストからのギャザーを活かし、少しふんわりとした形で、今風の新しさを出しました。やや薄手~中厚程度の厚みで、試作をしてギャザーの分量が多過ぎず、腰が高く見えるふんわり具合を決めるのが難しかったです。短いトップスで履いて頂くと説明の様なシルエットを感じて頂けるかと思います。

ウエストギャザーですが、脇のラインが丸く、野暮ったさのないようすっきりと仕上げてあります。ウエストゴムで両脇チェンジポケットも新しいです。カジュアルな雰囲気にちょっとだけドレス寄りに。スマホも入れやすいように深めにしました。後ろはパッチポケットが付けられます。
選べる素材が幅広く、カジュアルからドレスの様々な雰囲気で作る事が出来ます。

黒のデニムはリネン素材でとても薄手です。恐らく4.5~5.5オンス位だと思います。
適度なハリ感はありますが、のりは効いていないのでウエストからのギャザーが細かく出て、デニムでありながら華奢な雰囲気に仕上がりました。
アレンジで後ろポケットを左右に付けて、白色でWステッチにしてカジュアルに仕上げました。
リネンでなくても綿の薄手のデニムの白やインディゴブルーなども着まわしやすいパンツになりそうです。
どんどん着て洗濯するとどうなるのか?デニムは変化していくのが楽しみな素材です。

白はリネンの綾織りです。やや厚手で裏起毛なので白でも透けにくいです。
ごわっとした感触なので、ウエストゴムのギャザー部分の厚みが増してギャザーのヒダが細かく出ないのでは?と思い、ウエスト見返しの素材は綿タイプライターを使用しました。
結果、ギャザーのヒダも細かく出て少し厚みを減らせました。
洗いをかけて干す時に、ギャザーのヒダを縦に整えるとウエストからのヒダがきれいに見えます。
やや厚手でハリ感もあるので、しっかりとシルエットが出る仕上がりになりました。
夏用のリネンで作る時には、丈を短くして足首が見えるのも涼しげですね。簡単に丈を変える事が出来ます。

レンガ色の服地はキュプラのツイルです。フィブリル加工で表面が滑らかな感触です。
中厚程度の厚みがあり、重みと落ち感があるのでシルエットも広がり過ぎず、なおかつ反発感もあるので身体にまとわりつくこともなく、適度に身体から離れつつ柔らかいシルエットになりました。
少しの光沢感としなやかに揺れる素材感も、女性らしい雰囲気に見せてくれます。
華奢なサンダルやカジュアルなスニーカーのどちらの靴でも上品な印象のコーディネートになる素材だと思いました。

コーディネートは、黒のデニムと合わせている白い長そでのカットソーはモデル私物。白のリネンパンツと合わせているのは「B2501シャーリングネックブラウス」。
レンガ色のパンツと合わせているのは、「M223テーパードラインブラウス」でポリエステルジョーゼット素材です。

詳細は「catalog」のページの「pants」のページをご覧下さい。