たま~に映画 音楽情報
2025.8.25
「ドールハウス」

自分で観た中で言うと、「ウォーターボーイズ」「サバイバルファミリー」「ハッピーフライト」などちょっとコミカルで不思議な雰囲気の矢口史靖監督のホラー?作品。映画館で鑑賞。
恐らくクセ強の映画だろうとの期待を裏切らない、いやかなり上回った不思議な映画だった。今まで観ていなかった「ダンスウィズミー」「スウィングガールズ」も必ず観ようと誓った。才能ありです、この人。
ストーリーは、長澤まさみ演じる主人公が、亡き娘に似た人形に翻弄される家族の恐怖をオリジナル脚本で描いたミステリー映画、とある。
5歳の娘・芽衣を事故で亡くした鈴木佳恵と看護師の夫・忠彦。悲しみに暮れる日々を過ごしていた佳恵は、骨董市で芽衣に似たかわいらしい人形を見つけて購入し、我が子のように愛情を注ぐことで元気を取り戻していく。しかし佳恵と忠彦の間に新たな娘・真衣が生まれると、2人は人形に見向きもしなくなる。やがて、5歳に成長した真衣が人形と遊びはじめると、一家に奇妙な出来事が次々と起こるように。人形を手放そうとしたものの、捨てても供養に出してもなぜか戻ってきてしまう。佳恵と忠彦は専門家の助けを借りながら、人形に隠された秘密を解き明かしていくが……。
予想通り色々な感情が湧き上がる映画だった。説明するのが難しいが単純なホラー映画ではありません。イメージとしてはホラー映画として受取がちだが(人形とか)、あえてミステリーと謳っている所からひねりがある。「人形」と「ホラー」という定型を逆手に取っている。
でもしっかり、怖い所は怖かったです。
「ミュージカル」もデイミアン・チャゼルによると「ラ・ラ・ランド」になる様に、つくづく、ホラーもそうだがどんなジャンルにおいても、撮る監督の演出によって、様々な解釈があり、様々な作品に仕上がるのだな、と感心した。