たま~に映画 音楽情報


2025.7.6
「僕らを見る目」

1989年4月19日にニューヨークのセントラル・パークで実際に起きた「ジョガー性的暴行事件」で冤罪で投獄された5人の少年と彼らの家族たちを描いたドラマ。自分だったらという恐怖に、4話一気見してしまった。見終わるとちょっとした過呼吸になっていたほど興奮していた。
映像というのはこうした作品を作ることを1つの使命としている、と思う。真実を暴き、悪を糾弾する。

結果的には、2002年に事件の真犯人と名乗る男が自白し、DNA証拠や調査で男の犯行が断定し、裁判所に対して5人の有罪判決を棄却するよう要求したことが決定的だが、こうした映像が記録として広く世界の人に視聴され、事実として記憶されることの重要性を強く感じた。
驚くような、人種差別による、こうした警察による横暴が今でも実際に行われている事実を、私たち有色人種もしっかりと肝に銘じておくべきではないか。

そして何より、こうした人種差別による横暴な捜査が進んでゆく圧力になっている元凶も、今世界で話題になっている、若かりし頃の「あの男」だったとは。
アメリカの闇が垣間見える。が、こうした作品を残しているのもアメリカだ。