ひとりごと
2025.4.5
大友以前 大友以後

三鷹 晴れ
NHKの「浦沢直樹の漫勉neo」に大友克洋が出た。漫画界では「大友以前、大友以後」という言葉が生まれるほどの大きな衝撃を与えた。
浦沢直樹は、代表作の「童夢」を例に、小津安二郎的「正面切り返し」とか、キューブリックの「シャイニング」の構図とか独特の見解を述べていた。
物語の流れの中に別のシーンが挿入されることで生まれる「モンタージュ(編集)感」など、今は常識になっていることが、ここから始まったのだ、と。
大友が「たかが漫画も、映画、音楽、ファッションなど、新しい文化を作るには自分の中の文化を複合体にしなければならない」と言うように、この人の作画はとても洋画っぽいし、映画っぽい。カッコいいし、大人っぽい。
私は「AKIRA」の中に「2001年宇宙の旅」の世界観を感じた。
改めて2021年の東京オリンピックで、「AKIRA」の真っ赤なバイクが観たかった。本当に残念。